ブリッジ治療の「大きなデメリット」ご存じでしょうか?
それは、「他の健康な歯を壊す」こと。
後のトラブルにもつながりかねません。
ブリッジ治療の大きなデメリットとは?
ブリッジ治療は、失った歯の両隣にある、「健康な歯」を支えとして使います。
そのため、支えとなる歯にダメージが蓄積し、最終的にはこれらの歯も抜歯の運命をたどることがあります。
つまり、健康な歯を壊してしまうことがブリッジの大きなデメリットとなります。
ブリッジ治療のデメリット
また、ブリッジ治療のデメリットは、健康な歯を壊してしまうだけではありません。
次のようなトラブルが起きることも、デメリットとして考えられます。
デメリット1ブリッジの緩みや浮きが起こることがある
治療して固定したはずのブリッジが緩んだり、浮いたりするトラブルが起こることがあります。
これはブリッジが適切に固定されていない場合や、支えとなる歯に問題がある場合に発生することが考えられます。
デメリット2歯茎の炎症や感染を起こすことがある
ブリッジの周囲の歯茎が、炎症や感染を起こすことがあります。
ブリッジと歯の間に隙間が空いていると、そこへ食べかすなどの汚れが溜まりやすくなります。
ケアがしにくい、ケア不足からくるトラブルです。
デメリット3支えとなる歯に負担がかかる
ブリッジが失われた歯の両隣の歯を支えとしているため、支えとなる歯に過度な圧力がかかります。
損傷などの問題が発生する可能性があります。
デメリット4寿命が短い
ブリッジの耐久性は限られており、時間とともに劣化します。
治療から8年経過後の残存率が50%程度と言われ、使えなくなると、再治療が必要になります。
これも大きなデメリットと言えるでしょう。
当院では、これらのデメリットを克服した「接着性ブリッジ」と「アンレー(インレー)ブリッジ」による治療を行っています。それぞれご紹介します。
歯をほとんど削らない「接着性ブリッジ」
接着性ブリッジは、一般的なブリッジと比べて歯をほとんど削らないブリッジです。通常ですと、悪くなった1つの歯のために両隣の健康な歯を2本削る必要がありますが、接着性ブリッジは歯の裏側から特殊な接着術を利用してブリッジを装着します。
接着性ブリッジの特性は次の通りです。
特徴1:健康な歯をほとんど削らない
特徴2:歯の神経を抜かない
特徴3:治療期間が短い
特徴4:金属アレルギーが起きない
特徴5:外科処置が必要ない
特徴6:目立ちにくい
しかし、どのような治療にも当てはまることですが、メリットがあればデメリットがあるように、接着性ブリッジには「外れやすい」というデメリットがあります。一般的なブリッジと接着性ブリッジについて、比較をしてみましたので、それぞれの特性をお知りになりたい方はぜひご覧ください。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
一般的なブリッジ | ・固定力が高い | ・健康な歯を削る |
接着性ブリッジ | ・ほとんどの歯を削らない | ・固定力が低い |
詰め物で歯を支える「インレー(アンレー)ブリッジ」
インレー(アンレー)ブリッジとは、部分的に歯を削り、小さな溝やくぼみを作り、そこにブリッジを固定します。詰め物の面積が狭いものを「インレー」、広いものを「アンレー」といます。
接着性ブリッジよりも歯を削る量は多くなりますが、固定力は高くなります。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
一般的なブリッジ | ・固定力が高い | ・健康な歯を削る |
インレーブリッジ | ・通常のブリッジよりも歯を削らない | ・固定力が高い |